結論から言うと、事務所のメリットは収入源と相談先が増えること、デメリットは条件を知らないまま契約してしまうことです。
LIVE配信研究所では2026年8月、国内のライバー事務所178社を調査し、運営会社を確認できた28社に絞って公式サイトの記載内容を1社ずつ集計しました。
その結果わかったのは、読者が一番知りたい条件ほど、公式サイトに書かれていないという事実です。
- 報酬の取り分を公開している事務所:18社
- 辞めるときの条件を書いている事務所:6社
- 退所の手続き方法まで公開している事務所:1社
つまりライバー事務所に入所するデメリットは、手数料を引かれること自体ではありません。
条件がわからないまま契約してしまうことのほうが、はるかにデメリットです。
事務所には、投げ銭が入らない時期を支える時給やボーナスといった報酬制度、誹謗中傷や身バレの相談先になるといったメリットがあります。
条件さえ先に確認できれば、こうした仕組みをリスクなく受け取れます。
本記事では、28社の実測データにもとづくメリットとデメリットをまとめました。
面談の際に必ず聞くべき5つの質問まで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
執筆者
野儀 岬暉
LIVE配信研究所編集長。
2017年にライブ配信アプリ「Pococha」で活動を開始し、わずか3ヶ月でPococha最高ランクに到達。トータル獲得投げ銭総額は1,500万円を超える。
ライバー事務所への取材を通し、元ライバーの視点から、読者にとって本質的に役立つ情報を届けることに努めている。
人気ライバー事務所3社の無料面談実施中
安定して稼ぎたい人向け

- ライバー1人に2名以上のマネージャー
- 契約金・サポート費用0円
- 平均月収35万円以上
リスクなくスタート

- スタートダッシュ時給保証あり
- TVCM・大型広告への出演チャンス
- 無料配信ブース完備(名古屋・新宿)
圧倒的な実績

- Pocochaでの実績No.1
- 各配信アプリでトップライバー多数輩出
- 業界最大規模のライバー事務所
28社を調べてわかった、ライバー事務所に入るメリット4つ

ライバー事務所のメリットは、よく「サポートが受けられる」「収入が増える」といった言葉でまとめられます。
ただ、それだけでは具体的にどんなメリットがあるのかが見えません。
ここでは28社の公式サイトを1社ずつ確認し、実際に条件として書かれていたものだけを4つに絞って紹介します。
メリット①
投げ銭以外の収入をつくれる
フリーで配信する場合、収入源はリスナーからの投げ銭だけになります。
一方で事務所には、配信した時間に応じた報酬や、独自のボーナス制度を用意しているところがあります。
今回の28社では、時給・ボーナス・最低保証といった投げ銭以外の仕組みを公式サイトに書いていた事務所が6社ありました。
投げ銭がほとんど入らない時期でも配信時間が収入になれば、続けるための土台ができます。
逆に言えば、この仕組みがない事務所を選ぶなら、収入は自分の投げ銭次第だと考えておきましょう。
メリット②
ノルマなしを明記している事務所が13社ある
事務所と聞いて多くの人が心配するのが、配信のノルマです。
ところが28社を確認したところ、13社が「ノルマなし」と公式サイトに明記していました。
副業や学業と両立しながら配信している人が多いため、時間の縛りをなくす方向に動いている事務所が増えているのです。
ノルマがなければ、体調やテスト期間に合わせて配信量を調整できます。
この13社とは別に、明確なノルマは設けないとしながら月80時間以上の配信を推奨と書いている事務所も1社ありました。
メリット③
誹謗中傷や身バレの相談先ができる
配信を続けていると、しつこいコメントや心ない書き込みに出会う場面が必ず出てきます。
フリーの場合、こうしたトラブルの対応はすべて自分ひとりで抱えなければなりません。
事務所に所属していれば、担当マネージャーに状況を共有し、対応方針を一緒に決められます。
身元が特定されそうな情報の扱い方や、配信画面に映してはいけないものについても、事前に指摘してもらえるのは大きな安心材料でしょう。
とくに顔出しで配信する場合、相談できる相手がいるかどうかで続けやすさが変わります。
メリット④
個人では届かない案件やイベントに参加できる
企業のPR案件や広告出演は、個人で営業して獲得するのが難しい仕事です。
事務所は企業とのやり取りをまとめて引き受けているため、所属していること自体が案件の入口になります。
社数までは集計していませんが、28社のなかにも雑誌や大型ビジョンへの出演機会、事務所主催のイベントを用意しているところがありました。
こうした露出は投げ銭とは別の報酬になるうえ、新しいリスナーと出会うきっかけにもなります。
本当のデメリットは手数料ではなく「条件が事前にわからない」こと

ライバー事務所のデメリットとして真っ先に挙がるのは、報酬から手数料を引かれることです。
ところが28社を調べていて引っかかったのは、手数料そのものではありませんでした。
契約前に一番知りたい条件ほど、公式サイトに書かれていないという点です。
ここでは実際の集計をもとに、注意しておきたい4つを順に見ていきます。
デメリット①
報酬の取り分を公開していない事務所が10社ある
今回の調査で最も差が出たのが、還元率の書き方でした。
28社のうち10社は還元率を公開しておらず、公式サイトを読んでも自分の取り分が何%になるのかわかりません。
数字が出ていない以上、面談で聞くまで判断できないことになります。
もし還元率が80%だとすると、月20万円を稼いだ月の手取りは16万円です。
還元率100%の事務所との差は月4万円、1年間なら48万円になります。
「事務所によって違う」で片づけずに、必ず具体的な数字を面談時にで確認しておきましょう。
デメリット②
辞めるときの条件を書いているのは6社だけ
もっとも差が大きかったのが、退所に関する情報です。
28社のうち、解約金や契約期間といった退所条件を公式サイトに書いていたのはわずか6社でした。
残る22社は、辞めるときに何が起きるのかを事前に読み取れません。
さらに、退所の手続き方法まで具体的に公開していた事務所は28社中1社だけという結果でした。
入るときの説明は丁寧なのに、出るときの説明が薄いのは不安が残ります。
実際に辞めるときの流れはライバー事務所を辞めたい人へで解説しているので、契約前に一度目を通しておくと安心でしょう。
デメリット③
活動の縛りは契約書にしか書かれていない
事務所に所属すると、配信できるアプリが指定される場合があります。
複数のアプリを使いたい人にとって、これは大きな制約になります。
ところが28社のうち、他のアプリや他事務所との掛け持ちについて明記していたのは2社だけでした。
つまり多くの事務所では、実際の縛りは契約書を見るまでわからないということです。
専属になっているのか、退所したあとに移籍の制限があるのかは、必ず書面で確かめておきましょう。
デメリット④
担当マネージャーとの相性は入るまでわからない
事務所選びで見落とされがちなのが、人との相性です。
公式サイトに「手厚いサポート」と書かれていても、実際に受け取るサポートは担当マネージャーの力量と相性しだいになります。
連絡の頻度や返信の速さ、配信内容への口の出し方は担当者によって違うものです。
相性が合わないと、アドバイスがサポートではなく干渉に感じられてしまいます。
だからこそ、面談で話した相手が実際の担当になるのかを確認しておくと、入ったあとのズレを減らせます。
面談で必ず聞く5つの質問

ここまで見てきたデメリットは、どれも面談で聞けばその場で解消できるものです。
逆に言えば、聞かずに契約してしまうと、あとから条件を知って後悔することになります。
とはいえ、初対面の相手にお金の話を切り出すのは気が引けるものですよね。
そこでそのまま使える聞き方と、返答が危ないときのサインをセットでまとめました。
質問①
還元率は何%ですか
最初に確認したいのは、自分の手元に入る割合です。
公式サイトに数字がある事務所でも、「最大100%」という書き方なら条件つきの可能性があります。
そのため、割合そのものではなく「どんなときにその割合になるのか」まで踏み込んで聞きましょう。
使うアプリによって割合が変わる事務所もあるため、自分が配信する予定のアプリを伝えたうえで質問すると正確な答えが返ってきます。
そのまま使える聞き方
「TikTok LIVEで配信する場合、還元率は何%になりますか? 条件で変わるようでしたら、その条件も教えてください」
質問②
ノルマは何時間ですか
ノルマの有無は、続けやすさに直結します。
ここで気をつけたいのが、「ノルマはありません」と「推奨時間があります」は別だという点です。
28社のなかにも、ノルマなしと明記した13社とは別に、月80時間以上を推奨と書いている事務所が1社ありました。
推奨時間に届かなかったときに何か起きるのか、そこまで聞いておくと安心です。
そのまま使える聞き方
「配信時間の目安はありますか? 届かなかった場合、報酬や契約に影響することはありますか?」
質問③
辞めるときの条件は?違約金はありますか
今回の調査で、もっとも情報が少なかったのが退所に関する条件です。
公式サイトに書いていない事務所が22社あった以上、面談で聞くしか確かめる方法がありません。
契約期間の縛りがあるか、解約金が発生するか、退所の申し出は何日前かの3点を押さえておきましょう。
入る前に出口の話をするのは失礼ではなく、当然の確認事項です。
そのまま使える聞き方
「もし合わなかった場合、いつでも辞められますか? 契約期間の縛りや解約金があるかを教えてください」
質問④
他のアプリや事務所との掛け持ちはできますか
配信アプリをひとつに絞るか迷っている段階なら、掛け持ちの可否は必ず聞いておきたい項目です。
28社のうち、掛け持ちについて明記していたのは2社だけでした。
残りの事務所については、専属なのかどうかを面談で確かめる必要があります。
あわせて、退所したあとに他の事務所へ移れない期間があるかも聞いておくと安心でしょう。
そのまま使える聞き方
「他のアプリでも配信を続けたいのですが、可能ですか? 退所したあとに他の事務所へ移れない期間はありますか?」
質問⑤
契約書は面談前にもらえますか
ここまでの4つを口頭で確認できても、最後は書面が頼りになります。
契約書を事前に渡してもらえれば、落ち着いて読んでから決められます。
未成年の場合は保護者に見てもらう必要もあるため、事前共有をお願いする理由としても自然です。
面談当日にその場でサインを求められる事務所は、悪質な場合が多いです。
そのまま使える聞き方
「契約書を事前に共有していただけますか? 家族にも見せたうえで返事をしたいです」
はぐらかされたときは、その場で決めない
5つの質問に対して、明確な数字や条件が返ってこないことがあります。
「人によって違う」「入ってから説明します」といった返答は、その場で契約しない理由として十分です。
強く引き止められたり、今日中に決めるよう急かされたりする場合はとくに注意しましょう。
断るのが苦手でも、一度持ち帰る一言を用意しておけば気まずくなりません。
そのまま使える断り方
「ありがとうございます。他の事務所ともお話ししているので、条件を整理してから改めてご連絡します」
フリーと事務所、あなたはどちらが向いているか

ここまで読んで、まだ迷っている方も多いはずです。
事務所が合うかどうかは、今の自分がどの段階にいるかで決まります。
次の3つの質問に答えると、どちらを選ぶべきかがはっきりします。
3つの質問で向き不向きを判定する
判定に使うのは、配信アプリ・配信時間・トラブル対応の3点です。
この3つは、事務所のサポートが効く場面とそのまま重なります。
下の表で、自分がどちら側に多く当てはまるかを数えてみましょう。
2つ以上あてはまったほうが、いまの段階に合った選択になります。
| 質問 | 事務所向き | フリー向き |
|---|---|---|
| 配信アプリは決まっている? | まだ迷っている | もう決まっている |
| 月にどれくらい配信できる? | 週に数回は配信できる | 気が向いたときだけ |
| トラブル対応は自分でできる? | 誰かに相談したい | 自分で対処できる |
事務所が向いている人
事務所が力を発揮するのは、まだ配信の型が決まっていない時期です。
どのアプリを使うか、何時に配信するか、リスナーが増えないときに何を変えるかは、独学だと答えにたどり着くまで時間がかかります。
また、時給やボーナスのある事務所を選べば、投げ銭が少ない時期の収入を支えられます。
顔出しで配信する予定があり、トラブルの相談先を持っておきたい人にも向いているでしょう。
事務所向きのタイプ
・配信を始めたばかりで何から手をつけるか迷っている
・週に数回は配信する時間を取れる
・顔出しやトラブル対応に不安がある
・企業案件やイベント出演にも挑戦したい
フリーのほうが向いている人
すべての人に事務所をおすすめするつもりはありません。
すでに配信の型ができていて固定リスナーがついている人は、フリーのほうが動きやすい場面が多くなります。
配信の内容も時間も自分で決められますし、複数のアプリを自由に行き来できるからです。
趣味の範囲で気が向いたときだけ配信したい人も、無理に所属する必要はありません。
ただし確定申告やトラブル対応まですべて自分で引き受ける前提になる点は、覚えておきましょう。
ライバー事務所のメリット・デメリットに関するよくある質問
最後に、事務所を検討している方からよく挙がる質問をまとめました。
数字を挙げている回答は28社の公式サイトを調べた結果にもとづき、それ以外は契約前に確認しておきたい一般的な注意点としてまとめています。
ライバー事務所に入るのにお金はかかりますか?
28社のうち21社が「初期費用は無料」と公式サイトに明記していました。
残りの7社は費用について記載がないため、面談で確認する必要があります。
登録料やレッスン代を請求してくる事務所は例外的なので、その場で契約せず一度持ち帰りましょう。
ライバー事務所はなぜ儲かるのですか?
収入源は大きく2つあり、配信アプリから事務所へ支払われる報酬と、ライバーの報酬から差し引く手数料です。
アプリ側は公式の事務所を通してライバーを増やしたいため、所属人数や配信実績に応じた報酬を用意しています。
この仕組みで運営できている事務所は、ライバーの取り分に手をつけずに還元率100%を実現できます。
事務所に入ると報酬は減りますか?
事務所によって異なり、28社のうち10社が「還元率100%」または「全額還元」と明記していました。
一方で10社は還元率を公開していません。
「最大100%」という表記の場合は条件つきのことがあるため、自分が使うアプリでの割合を面談で確認してください。
途中で辞められますか?違約金はかかりますか?
退所条件を公式サイトに書いていた事務所は、28社のうち6社だけでした。
そのうち解約金なしや違約金なしと明言している事務所もあります。
記載がない事務所については、契約期間の縛り・解約金の有無・退所の申し出時期の3点を契約前に必ず確認しましょう。
スカウトのDMが届いたのですが、怪しくないですか?
SNSでのスカウトは事務所の一般的な募集方法のひとつなので、DMが来たこと自体は珍しくありません。
ただし返信の前に、運営会社名と所在地が公式サイトで確認できるかを見てください。
会社情報が見当たらない、還元率や退所条件をいくら聞いても答えない場合は、契約を急がないことが大切です。
未経験や初心者でも所属できますか?
できます。
28社のうち5社が応募条件に「未経験可」と明記しており、なかには未経験者を専門に受け入れている事務所もありました。
経験者限定としている事務所は、今回の28社には1社もありませんでした。
むしろ配信の型が決まっていない時期のほうが、事務所のサポートを活かしやすいといえます。
副業や学生でも所属できますか?
28社のうち4社が応募条件に「副業可」または「学生可」と明記しており、本業や学業と両立している所属ライバーは珍しくありません。
両立するなら、ノルマなしを明記している13社から選ぶと無理がありません。
なお未成年の場合は、保護者の同意書を求められることが一般的です。
【まとめ】
ライバー事務所は「条件を公開しているか」で選ぶ
ライバー事務所のメリットとデメリットは、事務所ごとの良し悪しというより条件を先に見せてくれるかどうかで決まります。
28社を調べた結果、還元率を公開していない事務所が10社、退所条件を書いている事務所は6社だけでした。
裏を返せば、還元率・ノルマ・退所条件をきちんと公開している事務所を選べば、デメリットの大半は避けられます。
公式サイトに書かれていない場合も、この記事の5つの質問を面談でぶつければその場で判断できます。
迷ったら「合わなかったときに辞められるか」を基準にして、納得できる条件の事務所から相談してみてください。
- 事務所は配信アプリからの報酬で運営できるため、所属費用が無料でも成り立つ
- 28社中10社は還元率を公開しておらず、退所条件を書いていたのは6社だけ
- 本当の落とし穴は手数料ではなく、条件がわからないまま契約すること
- 還元率・ノルマ・退所条件・掛け持ち・契約書の5つを面談で聞けば判断できる
- 配信の型が決まっていない時期ほど事務所のサポートが活きる

コメント